amethyst-222’s diary

親から離れて心の安定を手に入れた経過の話

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

母に似た人

子どもを通しての知り合いとのお付き合いは、目の前にいる人の、私に向けてくれる面だけを見て付き合いたい。 どこかで会うたびに、いろんな人の噂が入ってくる。気をつけたほうがいいよ。利用されてるよ。 …どうでもいいよと思う。 「あのこと、聞いてみて…

雨の散歩

雨の中、子どもと歩いて外出した。 用事がすぐ済んだので、散歩へ行くことになった。 傘を反対にして水を溜めたり、石を交代で蹴った。 川に降る雨を見たり、水面の模様に見入ったりした。 稲穂が垂れてきている様子を見て、ことわざを教えた。 鳥の名前や鳴…

パニック障害

両親と縁を切って、少し経った頃に身体に異変が起こった。 乗り物に乗れなくなった。 自転車に乗っていたある日、夏の夕方、いきなり地面に吸込まれるような感じになってしまった。本当にいきなり、何の予兆もなくそれは起きた。 まっすぐ立っていられなくて…

玄関の元気な靴

夫への不満は本当に些細なこと。 靴を揃えない。結婚してから口酸っぱく言っているけれど、もうかれこれ10年以上経つから、きっと直らないだろう。 直らないなら、気がついた人が揃えればいいかと思うようになった。 ダイニングテーブルにこぼした麦茶を拭か…

ワンタンスープを作った

ワンタンを食べたことがなかった。理由は特にない。縁がなかった。 ネットでレシピを見たら簡単に見えたから、なんとなく作ってみる気になって、ワンタンスープを作った。 夕方まで出かけていたから疲れちゃって、ごはんとワンタンスープだけという手抜きメ…

You Tubeごっこ

子ども達がswitchをしながら、You Tubeの実況ごっこをしている。その様子に耳をすませる。 いつもとは違うよそ行きの声を出して話す様子がおかしくてかわいくて、ゲームを止めずにいる。 ソファーにくっついて座る後ろ姿がかわいくて、平和な夕方。

いつも着ている服

春になると、母はレモン色の薄手のコートを着ていた。 よく似合っていたと思うし、いつも着ていたから気にいってるのかと思っていた。 ある日、母と駅に向かって歩いている時に「お母さんいつもそれ着てるね。好きな洋服なんだね。」と話したら、烈火の如く…

微笑みを絶やさない人

いつも微笑みを絶やさない人が怖い。 母がそれだった。外でいい人でいる分ストレスが溜まるらしく、家で発散していた。二面性が怖かった。 外では、誰に対しても優しく、謙虚で控えめで、あんな優しいお母さんでいいね、と声をかけられることがあった。 真顔…

「そうだね」の効果

子ども達の話は「そうだね」「そうだったんだ」と聞く。共感の言葉で相槌をうちながら聞く。 そのせいか、何でも話してくれる。 両親は言わなくても怒るし、言うともっと怒るから、兄弟みな親への口数が少なかったように思う。 両親は子ども達のことは思考ま…

夏休みのリビング

夏休みの宿題をみていた。 30分おきくらいに抱っこしてと膝の上に来る。 上の子もまたまだ甘えたい盛りで、どちらが先に抱っこしてもらうかで揉める。 先に抱っこしてもらいたくて喧嘩になるから、あぐらをかいて、まずは二人同時に抱っこする。それから一人…

母に似てしまう恐怖

母と縁を切った頃の話。 支配された人生は終わりにして、別人になって、生きることも子育ても楽しんでいこうと方法を模索していた。 楽しもうとしているのに、夫や娘に対するちょっとした物言いとかがぞっとする程母に似ていて、その事実に気がついた時は恐…

生きるモード

前は常に死にたかったから、死ぬことが前提で、いつ死ぬか、どうやって死ぬかを考えていた。 夫のことを好きになって、夫と生きることを選んだ。子どもが産まれて、子どもの為にお母さんとして生きることを選んだ。 それからは生きることが前提で、どう生き…

幸せな文房具

駅ビルの中に入っている文房具屋さんの中を探検した。 娘はペンに興味があるようで、試し書きして色を選んでいた。すみれ色〜紫色の辺りの色のサインペンを真剣に見ていた。 息子は練り消しと消しゴムを見ていて、筆箱に入り切らない大きなサイズの消しゴム…

探検と夕涼み

15時過ぎから子ども達と探検に行った。 降りたことのない駅で降りて、探検しようと出かけた。駅前の地図を見たら大きな公園があったので、そこを目指すことにした。 スマホの地図は見ないで、すれ違う人に聞いてみようということになった。 二人に聞いた。親…

健常児かどうか

上の子を産んですぐに確認してしまった。 手足の指が5本ずつあるかどうか。あって安心してしまった。 入院が終わり自宅に戻った時、母に言われた。「良かった、あんたが障害児を産まなくて。」って。 「障害児だったらだめだったの?」と聞くと、当たり前で…

使い切りサイズが好き

物を使い切ることが好きで、何かを買うときはいつも小さい方を選ぶ。 シャンプーリンスもそう。 鰹節とか、ふりかけ、醤油等の調味料も。 使い切れなくて残った物が、引き出しの奥にしまわれているのが嫌い。 不潔な気がしてしまうから。 捨てられない気持ち…

びしょびしょの食器

台所に子ども達が入るのを嫌がった母。 流しには常に洗い物が溜まり、次の食事まで洗われることはなかった。 食事前に洗われるけれど、拭かれない食器達。 布巾のない家だった。 洗いたてのびしょびしょの食器と箸をぶんぶんと振って水気を切っていた。 子ど…

流産手術後の母のセリフ

繋留流産したことがある。赤ちゃんが育っていなくて、手術をすることになった。 手術の数日後、気分が悪くて、ふらふらで動いていた私の後ろ姿を見た母が放った一言が忘れられない。 あんた、痩せちゃったね。 かわいそうに。好きなものたくさん作ってあげる…

お化粧

19歳まではネイルを塗っても、色付きリップを塗っても嫌味を言われた。不良だとか、あばずれだとか叩かれた。 なのに、成人して働き始めたら180度変わって、女の嗜みとして化粧をしないのはどうなのかと嫌味を言われるようになった。 お化粧したことがないか…

子どもを抱っこ

子どもの体重が増えて、立ったまま抱っこするのがきつくなってきた。 それでもまだまだ抱っこしてほしい子ども達。椅子に座って抱っこするようにしている。 親の身体に肌をくっつけることで安心を吸収しているのか、一日に何度も抱っこされに来る。髪に鼻を…

残ったリンス

実家は安い物で溢れていた。 ストレス解消からか、母はドラッグストアのお買い得品をいつも大量に買って来ていた。 たくさん買うのが好きなのか、千円以下のお買い得品を幾つも買って来るという買い物の仕方だった。 狭いお風呂場に常時シャンプーとリンスが…

ありがとうございます

☆、ブックマークをつけてくださってありがとうございます。反応がいただけて嬉しいです。 実家の話は夫にも、まだ全部話せていません。結婚して10年以上一緒にいるのに、口に出す気力がなかったり、子どもに聞かせたくない、聞かれたくないという気持ちがあ…

夫は私の実家に入ったことがない

夫は私の実家に入ったことがありません。 一歩もです。玄関までもなし。 親への結婚の挨拶は、父の仕事の昼休みに父の職場まで挨拶に行き、そこでしました。 自宅がゴミ屋敷だからどうしようと思ったのは私だけではなかったようで、親からも家には入れられな…

自転車の後部座席から見える景色

子どもの頃、自転車の後部座席に乗るのが苦手だった。 母親は車の免許を持っているけど運転をしない人で、母と子だけだと、自転車か徒歩しか移動手段がなかった。 運動神経が悪い人で、自転車は度々ふらついた。 母は時折、きゃーっと大声で悲鳴をあげた。 …

雨の中、自転車に乗ること

下の子と自転車で出かけたら、帰り道で雨がぽつぽつ降ってきた。 雨宿りを提案したけど、これくらいの雨で自転車乗るのは楽しいと言うから、雨宿りせずに自宅を目指すことになった。 途中でどしゃ降りになり、これはさすがに雨宿りしようということになり公…

お墓参り

核家族で育って、親戚はみんな遠くに住んでいた。 お金がかかるからという理由で、ほぼ帰省したことがなく、しかも、家族全員で帰省したことは一度もない。 お盆にみんなで集まってお墓参りに行くご家庭に憧れていた。 うちの家族だけでもお参りに行きたいと…

宗教にはまれなかったこと

死ねないから生きるしかない、と決めてから、何か縋るものがほしかった。 両親の代わりになるような存在を求めて、何か何かと焦るうちに「宗教だ!」と思いついた。 親から離れて自立したくても、アパートを借りるにも就職するにも保証人とかの問題が出てき…

思い描いていた自分の将来

私と結婚してくれる物好きはいないと思っていました。 だから、生涯独身で、ずっと、一人で、古いアパートで暮らして行くのかと思っていました。 未来に諦めきって、何も期待していないからこそ周囲に素直に気持ちを言える時期があって、その時に職場の知人…

同窓会についてくる親

20歳の頃、小学校の同窓会があった。 両親が、場所と時間を言えば参加していいと言ったので、お店の名前と時間を伝えて参加した。 同窓会が始まって少しした頃、店員さんが 「〇〇様、いらっしゃいますか?」と呼んだ。 私です、と名乗り出ると、お呼びのお…

車の運転が出来ない

車の免許は持っています。 運転はしません。 親の言葉の呪いを振り切る為に取りました。 母には、あんたなんかに運転免許が取れる訳がない。だって、あんたは情緒不安定だ。例え取れたとしても、性格だって悪いし、運転はトラブルの元。と高校の頃に、幾度も…