amethyst-222’s diary

親から離れて心の安定を手に入れた経過の話

パニック障害

両親と縁を切って、少し経った頃に身体に異変が起こった。

 

乗り物に乗れなくなった。

自転車に乗っていたある日、夏の夕方、いきなり地面に吸込まれるような感じになってしまった。本当にいきなり、何の予兆もなくそれは起きた。

まっすぐ立っていられなくて、地震かと思ったけれど、慌てているのは私だけ。気を失うかと思った。

子どもを乗せていたので、私の自転車を夫に代わってもらって、一緒にゆっくり引きながら帰宅した。

その後は猛烈な眠気がきたので、夫に子ども達をお願いして寝た。

 

翌日、ただだるいだけだったので、のんびり家事をしていた。買い物に行こうと自転車置き場へ行くと、底知れぬ恐怖がきて自転車に乗れなかった。平日で夫はいないし、頼れる親もいないから、意識を失わないように手を強く噛んで正気を保とうとした。眠気なのか、気絶しそうなのかわからないけど、意識が遠のくような感覚で不安になった。

 

それから度々その感覚になり、自転車や電車に乗ると恐怖に襲われ、一人では出かけられなくなってしまった。スーパーの床のタイルの模様にも吸い込まれそうになって、気が遠のくような感覚になった。

耳鳴りがして、心臓の鼓動が飛び出そうな異常な激しさで、人前が怖く、家を出るのが恐怖で、とにかくひどいだるさだった。ユンケルもエナジードリンクもキューピーコーワも全く効かなくなってしまった。

ネットで調べたら、広場恐怖症とかパニック障害の症状に当てはまった。

 

とにかく眠くて暇さえあれば寝た。でも、寝るのも罪悪感があって苦しかった。夫は働いているのに、自分は働けなくて、役に立たない人間に思えた。私よりも働いてる人は多いのに、自分の不甲斐なさが怠けのように感じて泣けて仕方なかった。

仕事も育児もあって、完全に引きこもることも難しいから予約をして心療内科に行った。そして精神安定剤が処方された。薬に依存したらと思うと飲むのも怖くて、でも飲まないと日常がこなせなくて泣きながら飲んでいた。

 

今も一人で電車に乗るのはほぼ出来ない。自転車も、調子が悪いと乗れない。薬はもう飲んでない。あの夏の日からもう7年経つけど、まだ生活は元に戻らない。

でも、死にたい気持ちは全然ない。