amethyst-222’s diary

親から離れて心の安定を手に入れた経過の話

健常児かどうか

上の子を産んですぐに確認してしまった。

手足の指が5本ずつあるかどうか。あって安心してしまった。

 

入院が終わり自宅に戻った時、母に言われた。「良かった、あんたが障害児を産まなくて。」って。

 

「障害児だったらだめだったの?」と聞くと、当たり前でしょうと答えた。「恥ずかしいし、笑われる、バカにされる。」と言う。

母の周りではお孫さんの写真を見せ合うのが流行っていたから、その人達にバカにされたくなかったみたいだった。

 

第一子が流産していたし、私にとっては産めるかどうかが不安だった。ダウン症かどうかは、さほど問題に思っていなかった。

検診でお医者さんに検査するか確認された時に、夫婦で少し話し合った程度で、ダウン症でも我が子を大切にしようという結論が出ていた。

なのに、自分自身も手足の指を確認してしまった。ダウン症を受け入れようと思っていたのに、見た目を気にする行動をとった自分にショックを受けた。

 

妊娠中も普通の子を産んでよ、と圧をかけられていた。でも、健常児に生まれたけれど、消えてしまいたくてたまらなかった私のような人間が、健常児ということだけで障害児よりも優れていると思えなかった。そう言いきる母が嫌いだった。