病的な嘘つき
病的な嘘つきとは、母のことだ。
娘が産まれて、初めてのお正月のこと。
「今まではお年玉を渡していた方だけど、これからはもらう方になるね」という私の発言が母の逆鱗に触れた。
(実家では、私が両親に毎月のお給料の他にお年玉も渡していたから出たセリフだった。)
この発言によって、母は、私達夫婦がお金をたかってきたと親戚中に触れまわった。
夫まで巻き込んで、火のないところに無理やり煙を立てるようなことをする母が許せなくて、悔しくて悔しくて、歯を食いしばって泣いた。
私が夫とうまくいかなくなってもいいのか。
わざわざ喧嘩になるような原因をつくる理由はなんなのか。
そんなに私が憎いのか。
呆れたし、嘘をついて周りを振り回すところが恐ろしくなった。
「お金をたかられたってお母さん言ってたよ」「謝りなよ、泣いてたよ」などと妹からも従姉妹からも言われて、本当に悔しい思いをした。
私がうまくいくといつもこうで、ありもしない話をでっち上げて、私の評判を落とす。
もう、どうしたらいいのかわからなくて、妹から直接夫に説明してもらって、事実じゃないってことを話してもらった。
母は嘘をつくのが上手い。
弱々しく泣きながら、いろんなことを言うから、周りはついつい力になってあげようとしてしまう。
私もずっとそうで、でも、いつも話の整合性も取れないし、頻繁に問題が起きてトラブルが延々と終わらないことに疲れていた。
病気だったのか性格だったのか、もうどうでもいいしわからないけど、弁護士を入れて縁を切ったことは大正解だったと思う。
改めて、あの人が嫌いだ、人間として軽蔑していると感じる。
嫌だったことは反面教師にして、子どもの足を引っ張らずに、子どもの伸びたい方に伸びられるように、成長を邪魔しないお母さんになりたい。いや、なる。