ブタ小屋
母親は私のスペースのことをブタ小屋と呼んでいた。
畳2畳くらいのスペース。
私の居場所。
兄の部屋はお兄ちゃんの部屋と呼ばれ、妹は部屋はなし。
母曰く、妹は家族誰とでもうまくやれるからどこにいてもいいから。
私は納戸みたいなスペースを与えられて、そこが居場所。
臭いから、居間には来ずにそこにいろと言われていた。
だから、ブタ小屋と呼ばれていた。
家では、本名とは違う呼ばれ方をされ、不気味ちゃんと呼ばれていた。
母は笑いながら呼んでいたけど、私は傷ついていた。
家族誰も助けてくれなかったし、母に意見をしてくれなかったから、私は臭いのだと思い込んでしまった。
安い香水を浴びるように振りかけていたこともある
。
体臭を消さないと益々みんなに嫌われる、と必死だった。
かわいそうな私。本当にかわいそうだ。
今考えると、母のしたことはかなりひどいなと思う。
これ、虐待じゃないのかしら…
現在の私は幸せです。
クーラーの効いたリビングで家族4人でテレビを観ながら、これを書いています。
家族は仲良しです。
昔の私のことを思い出すとかわいそうで泣けてくる時があります。