仲裁する為に火種を起こす
家族間の喧嘩が多かった。
母から他の家族のことをよく告げ口された。
・お父さんが○○って言ってたよ
・お兄ちゃんがあんたの○○がだめで、学校で恥をかかされたって怒ってたよ
・妹があんたが○○したせいで迷惑かけられたって言ってたよ
等など。
他の家族にも言っていた。
居間で言っていたので、2階にはっきり聞こえていた。
事実と、湾曲した母の見解で話がされているのが聞こえた。
いつだって母はとりなす立場で話していた。
家族に喧嘩をさせる為に、ちょっと不満が溜まる程度のいろんな話をしていた。
お互いに不満が溜まって喧嘩が起こると、母は喜々として間に入って仲裁をしていた。
後になってから兄弟間でその時の話をすると、随分と事実が捻じ曲げられて驚いたけど、みんな自分の説明が下手で伝わらなかったのだと思っていて、母の悪意には長らく気がつけなかった。
不要な喧嘩をいつもいつもさせられて、どんどん本当に仲が悪くなっていった。