母親は私のスペースのことをブタ小屋と呼んでいた。畳2畳くらいのスペース。 私の居場所。兄の部屋はお兄ちゃんの部屋と呼ばれ、妹は部屋はなし。母曰く、妹は家族誰とでもうまくやれるからどこにいてもいいから。私は納戸みたいなスペースを与えられて、そ…
実家はずっと黒電話だった。ものすごく嫌だった。保留音がないから、ばれてしまう。私にとって家や家族は恥ずかしい存在だったから、誰の印象にも残らない多数のものであってほしかった。連絡網の電話を受けている時に、電話中ということを忘れた母親の声が…
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