amethyst-222’s diary

親から離れて心の安定を手に入れた経過の話

プライバシー

今の私には、手帳を書く習慣も、日記を書く習慣もない。

手紙も書かない。


高校生の頃から、毎年手帳を買っていた。

テストの日程、バイトの日程を書く為、自分の気持ちを整理する為、手帳に日記も書いていた。

自分の正直な気持ちを書いていた。

好きな人ができたこと、お友達と喧嘩してしまったこと、こうなりたいという夢や憧れ。


それらは、母の怒りが激しい日に、笑いながら読まれた。

家族の前で、晒された。

交換日記も読まれた。

友達に出す手紙も見られ、バカじゃないのと笑われ、友達からもらった手紙もあんたこんなこと考えてるのと笑われ、バカにされた。

笑われるってつらい。

泣くしか出来なかった。


プライバシーのない生活をしていた。

親の言い分は、誰がお金を出して買ったものなのか、誰が養ってやってると思ってるんだ、親が子どもを心配して何が悪いんだ、だった。


ささやかな秘密を持つことすら許されず、何もかも把握しようという両親に管理され、自分が透明になっているような思いをして過ごした10代。


子どものプライバシーは絶対に尊重!と思っている私は、子どもの部屋や私物のチェックを滅多にしない。

子どもの在宅中に子ども部屋におじゃまして、たまに見せてもらうと汚すぎて驚くこともあるし、意外な物を集めていて驚くことがある。

この間は蝉の抜け殻が引き出しに入っていて驚いた。
大切な宝物だと言うから、瓶に入れて飾る提案をして、捨てなかった。


こんな物を集めてるのかと不思議に思うこともあるけど、きれいにしまわれていると微笑ましくかわいく思う。


子どものひっそりとした世界を守りたい。


これから心配なことが増えてくるだろうけど、子どもの世界に立ち入り過ぎないようにしたいと思う。