肩こり
うちの家族は全員肩こり。
みんなでマッサージし合う。
お疲れさまって労う。
子どもでも肩がこることを知っているから、子ども達に肩を揉んでと言われたら断らずに揉む。
疲れていても、少しでも揉む。
触ってほしいだけかもしれない。
少しでも触れてお話を聞く。
言葉に出来ない気持ちがあるかもしれないから、それを引き出すためにも肌に触れて声をかける。
子ども達それぞれに、お母さんとの2人の時間をつくる。
私は小学生の頃から肩こりで、頭が痛かった。
肩こりというものを知らない小さな頃は、首や背中、肩が痛くて苦しい、なんだろうと思っていた。
息が吸いにくかった。
吸っても息が薄く感じて、ため息が増えていた。
そうすると、父にお前は死んだ魚の目をしてると言われて笑われた。
何度言われたかわからない程、言われた。
子どもは子どもらしく、元気にしなさいと言われた。
出来なかった。
背中をまっすぐしなさいって叩かれたけど、空気が薄くて、本当に苦しくていつも猫背だった。
ある時に、母の友人が私の肩に触れてマッサージしてくれた。
子どもなのにすごくこってるよ、と小学生の私を労ってくれた。
いろいろな話をしてくれた。
私の気持ちを聞いて、寄り添ってくれた。
その時の泣きたくなるような、甘えたいような気持ちを覚えている。
私は我が子にそういう気持ちを与えてあげたい。