中学生の頃、村上春樹が好きではまっていた。
夢中になって読んでいた。
村上春樹の本を読破しようとしていて、いつも図書館で借り、自宅に持ち帰っていた。
ある日、村上春樹を読んでいる私に、「そんな本を読んで!」と母が怒った。
本を読んでいて怒られるのは初めてだった。
戸惑っていると、村上違いの村上龍についてのお小言だとわかった。
母が言うには、村上龍の本は私にはまだ早いと言うのだ。
不良になると。
母の、根拠のわからない好き嫌いで、私の行動範囲は規定されていた。
子どもの行動を制限するのならば、子どもにもちゃんと理解してもらえるような根拠が必要だと思う。