縁を切ってから
親と関わらなくなってから、感情が安定した。
自分は喜怒哀楽の激しい人間だと思っていたけれど、母からのヒステリーを浴びなければ、のんびりした、感情の安定した人間だと言うことを知った。
主人とも喧嘩にならない。
何かあっても、相談して話し合えばいいだけで、怒る必要がないから喧嘩にならない。
友人関係も安定した。
母はいつも嵐のような怒りを溜めていて、家族に当たり散らしていたけれど、あの怒りはどこからきたものだったのだろう。
母の生育環境と、父が母に対して思いやりがなかったからなのか。
母は私のイメージする「女性」って感じの思考回路を持っていて、サプライズプレゼントをしてほしいのに気が利かないとか、そういうことに全く無頓着な父の文句をよく言っていた。
サプライズしたくなるような性格ではない自分のことは棚にあげて、本当に父の悪口ばかりだった。
父は定時で上がれる仕事なのに、家を嫌ってほとんど飲みに行ってしまい、深夜や早朝の帰宅だった。