amethyst-222’s diary

親から離れて心の安定を手に入れた経過の話

ケチ

父親は大酒飲みだった。

週の半分は飲みに行っていた。

 

お酒のためのお金は出す人。

けれども、家族のためのお金は学費以外はほぼ出さない人。

 

家族でドライブに行ったことがある。

観光地は通り過ぎるだけ。

 

果物狩りをねだっても、必要ない。

 

土地の名物を食べたいとねだっても、お父さんは食べたことあるから必要ない。

 

喉が乾いたから何か飲み物を買ってほしいとねだっても、水を飲めと。

 

この水がクセモノだった。汚らしくて。

何度も使ったペットボトルに水道水を入れ凍らせた物。

しっかり洗わないから容器が汚くて。

同じ物を何度も使うから、飲むのに勇気がいった。

 

汚いと言うと母親がヒステリーを起こすから飲むしかなかった。

水筒はもっと汚いから、それも恐怖だった。

 

 

山を見に連れて行ってはもらったけど、楽しそうな親子連れを見るだけで、なんにも楽しいことはなかった。

 

留守番をするという選択肢も与えてもらえずら従うしかなくて、苦痛だった。

 

子ども時代の思い出で、楽しいことは本当になんにもないのかもしれない。

 

子ども達に聞かれるから、子ども時代の楽しい、思い出の一日を頑張って思い出そうとするけれど、なんにも思い出せない。