誤解を恐れず
年をとったからか、人に誤解されても諦めることができるようになった。
家、夫婦仲、子どもへの態度、家族の見た目や私達夫婦の仕事の内容等から、私達の性格や生活習慣をイメージされることがある。
的外れなことも多々ある。
以前はそんなことないよって必死に否定したり、理解してほしくて言葉を紡いでいたけど、わかってもらえることなんて全くなかった。
だから、この人はそう思いたいんだなと想像し、もう否定もしないことにした。
結果、全く困っていない。だから、これでいい。
年をとるっていいことばかり。
子どもの頃は「親が買った親の家なんだから、出ていけ」等、出されてしまうこともあって居場所がない子どもだった。
縁を切りたくても、生活力がなくて、縁が切れなかった。
子どものうちは、親に頼らなければ保険証もないし、家だって借りられない。
だから、自分の中では我慢するか死ぬかの二択しかなかった。
大人になるって、なんて素敵なんだろうと思う。
誤解されても私の価値が下がるわけじゃないと気がついてからは、噂も痛くも痒くもない。
噂は私を傷つけない。
親とも堂々と縁が切れる。