絆創膏は万能薬
うちの二人の子ども達は絆創膏が万能薬だった。
擦り傷、切り傷にはもちろんのこと、ぶつけたところとあざにも貼った。
絆創膏を貼ると、悲しい気持ちを落ちつけられるようだった。
絆創膏を貼ってしばらく膝に乗せて抱っこして、痛みに寄り添うと、また興味のあることへ戻って行った。
二人とも小学生になって、絆創膏が全然減らなくなってきた。
絆創膏以外にも心の支えを見つけたんだと思う。
お友達が共感してくれたり、慰めてくれたり、励ましてくれたりする様子をたくさん目にした。
反対に、うちの子達が慰めたり励ましている様子もたくさん目にした。
随分お兄さんお姉さんになった。
キャラクターの割高な絆創膏を何度も買った。
傷にはいつもキャラクターの絆創膏を貼っていた。
その様子を見た幼稚園が一緒のママ達からは、甘やかし過ぎだと笑われたこともあった。
欲しいものを何でも買い与える親に見られていた部分もあったと思う。
そういう時は自信をなくした。
だけど、今の子ども達を見る限り、乱暴でもないし、暴言も吐かないし、優しいし、頑張り屋さんだし、真面目だし、良かったと思っている。
迷いながら不安を抱えながら育児をしてきたけど、子どもの気持ちに寄り添ってきて良かった。