こたつ
こたつを出したら、家族みんながこたつに集まるようになった。他の部屋は冷えるから。
本を読んでいたり、ゲームをしていたり、寝てしまっていたり、子ども達のいろいろな様子が見える。
こたつの中で足がぶつかって喧嘩になっていたり、仲良しな時は同じスペースから子ども二人がちょこんと顔を出していたり。
はじめはこたつを買うことは反対していた。掃除のしやすさから床暖房のみで過ごしたかったから、不満だった。
でも、こたつからちょこんと覗く二人の顔を見ていたら、夫の希望通りこたつを買って良かったかもと思った。
今日は久しぶりの晴れ間で、これからこたつの掃除をする。
やさしさとおせっかい
お友達にのりを貸してと言われた娘。
スティックのりを貸そうとしたら、液体がいいと断られた。
そのお友達に、「物言いのきつい男子がのりを持っているから借りたいけど、怖くて言えない。娘ちゃん、代わりに借りて。」と頼まれ、そうしたらしい。
娘が借りたことにして、お友達に貸したらしい。
娘は、人の役に立てたという気持ちでいた。
確かに親切にしたと思うんだけど、そののりに何かあったら娘の責任になるから、なるべく、そういう時はお友達に言ってもらうようにサポートに回るように促した。
人の仕事を取らない、代わりにやってあげないと教えた。
のりの問題なんて、ほんとうに小さな、些細な問題だけど、これが本だったり、別の物だったら大変だよねと話した。
理解してくれただろうか。
距離の取り方って難しい。
私もこれができなくて、30代でようやくできてきたように思う。
人に認められることで自分の価値が決まると思ってたから、プライドも全くなくて、人に利用されてばかりだった。
娘には私のようになってほしくない。
覚えてくれることを祈る。
何もしないと決める
疲れている時は何もしないと決めて、ひたすら横になる。
休むことの罪悪感がわいてくるけど、何もしない日と決めて、何もしないで午後まで休んでいた。
今日はこれから洗濯する。雨だし、浴室乾燥機で乾かす。
外に干せない罪悪感、ガス代を無駄に使う罪悪感は置いておいて、洗濯ができたことで良しとする。
休むことに罪悪感があるけれど、そういうことは置いておいて休めるようになったことで、寝込むことが減った。
子ども達があと数時間で帰宅する。
笑顔で迎えられるくらい体調が回復した。
11月は嫌な月
気がついたら、ここ数年の間、毎年11月に家族を巻き込むトラブルが起こる。
トラブルが表面化する。
一年のうちで、11月だけ。
どうしてなんだろう。
実は、今もトラブルの最中。
みんな言わないだけで、大なり小なり、いろいろなトラブルがあると思うけど、孤独感が強まる。
りんご
娘が包丁を上手に使えるようになった。りんごの皮をするすると剥けるようになって、息子にも剥いてくれる。
息子は私が剥いたらほとんど食べないのに、お姉ちゃんが剥いてくれたりんごは食べる。
兄弟仲良くなればいいなと思って子育てしてきた。今の二人はとても仲良しで、うれしい。じんわりとしあわせが心に広がる。
お金をものすごくかけて子育てはしてあげられないけど、たくさん手をかけて、心を傾けて子育てしようと日々思う。
時間があるとスマホをいじってしまう、スマホ中毒だったので、ここ数週間はスマホから離れて生活してみた。
ちょっと寂しいような気持ちになったけど、家の掃除は進み、歯科へもまめに通え、本来やるべき、後回しにしていたことが片付いた。
来年の春のために、球根を植え、種をまいた。うちの子達はお花が好きだから、喜ぶといいなと思う。
子ども達のリクエストに応えて、レモンやりんご、さくらんぼも植えてみようかと思う。
とろッピーチーズのCM
先日から流れているとろッピーチーズのCMの女の子が、娘の小さい頃にすごく似ていて見入ってしまう。
表情や動きもそっくり。
はっとしてまじまじと観てしまうし、このCMの音楽が流れると手を止めてしまう。
娘がこのくらいの大きさの頃は、母親の呪縛から逃れるのに必死だった。
精神的に余裕がなくてほとんど写真も撮っていなかったけど、このCMのおかげで娘の小さい頃の動きや表情を思い出している。
雨の日の登校
ぱらぱらと雨が降り出した。
うちの子ども達はレインコートが大嫌い。
長靴も大嫌い。
小さい頃は、晴れた日でも長靴を履きたがって、履いていたくらいだったのに、学校に長靴を履いて行くのは嫌だと言う。
長いから下駄箱へ入れ難い、歩くのに遅くなる等など、不満がたくさんあるようで、雨の日もスニーカーで行くようになってしまった。
小さいながらも自分の意思がはっきりあるから、子どもに任せているけど、なかなかスニーカーが乾かない。
幸い布団乾燥機に靴乾燥モードがついていたので、それを使って乾かす。
人に迷惑をかけること以外は、頭ごなしに怒らないようにと自分を戒めて、スニーカーを乾かす日々が続いている。
傘も、手に持っていても、小雨ならささずに帰って来る。
どんな景色を見ているんだろうなと想像して、送り出した。